入れ歯(義歯)の作成
訪問歯科でも、入れ歯(義歯)作成や調整が出来ます
抜けた歯をそのままにしていたり、噛めない入れ歯で我慢していると、よく噛めていない食べ物が胃に行くので、胃腸に負担をかけます。
噛めないことで食事に支障がでる事の影響は、口の中だけはないのです。
訪問歯科での入れ歯の治療に関して、こんな事がありました。
入れ歯を治して良くなった事例
1. 入れ歯が痛くて、しばらく使っていなかった
→おかゆなどしか食べていなかった
→合う入れ歯にした
→大好きだったお漬物が食べられるようになった
→気力と体力が出て、寝たきりだった人が歩くリハビリを始めた
どうして変わったのでしょうか?
→噛むことで脳が活性化する
→普通食は流動食よりも栄養が吸収されやすい
2.金属のバネ(引っ掛かり)の部分が気になる
→見た目が気になって、あまり外出しなくなった
→引っ掛かりの部分を、歯ぐきと同じ色に変えた
→フィット感も増したので、入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が入りにくくなった
いかがでしょうか?
以上の様なこと、我慢しなくていいのです。
入れ歯の作成7つの手順
型を採る
残っている歯の状態と歯ぐきの状況を拝見し、型採をして専用トレーを作成します。
精密な型を採る
次に、上下に分けて精密な型を採ります。
咬み合わせを採る
噛み合わせの位置や高さを決めて、しっかり噛める入れ歯を作成します。
試適(してき)
歯のサイズ、安定感、並び方、発音、痛いところはないか?など最終チェックをします。
洋服を作るときで例えると、仮縫いの段階です。
装着
入れ歯の完成です。
すぐにぴったりフィットすることもありますが、そうでない場合は調整します。
調整
歯ぐきの痛いところや、噛み合わせを調整します。
慣れるまで、平均で4~6回程度かかります。
定期的な調整
金属の引っ掛け部分は、取り外しを繰り返すとゆるくなります。
また、入れ歯の歯はプラスチック製なので噛む力によって擦れたり、噛みグセでどちらかだけが擦れると違和感が出て痛くなってきます。
さらに、よくあごの骨がやせるとよく言われますが、噛む刺激がないとあごの骨は退化し、薄くなり、入れ歯が合わなくなります。(骨の吸収)
それらの理由で、定期的な調整が必要なのです。
入れ歯だけでなく、他のお口の問題の早期発見にもつながりますので、気兼ねなく定期的に訪問歯科をご利用ください。
入れ歯の扱いってどうすればいいの?
- 落とさない(破損の原因になります)
- 曲げない
- 削らない
- 熱湯に入れない(変形の原因になります)
- 乾燥させない(変形の原因になります)
- 毎食後、入れ歯を外して掃除をする
- 総入れ歯の場合、寝るときは入れ歯を外す(歯ぐきを休める/口内炎の予防)
- 外した入れ歯は、水の中に入れて保管する
入れ歯(義歯)の種類
部分入れ歯
部分入れ歯は、一部の歯を失った時に作成します。
土台は床(しょう)と呼ばれ、入れ歯部分の支えをバネ(下記画像だと金具部分)でします。
失った歯の本数によって、さまざまなタイプをご提案します。
総入れ歯
歯が全て無いケースは、総入れ歯を使います。
床の上に人工の歯を並べるので支える歯がないので、調整に時間がかかります。