訪問歯科って何?
訪問歯科って何?
よく昔は、お医者様に往診していただきました。
それと同じように、歯医者さんも往診できる時代になりました。
昔は、歯医者さんは往診をしたくてもできなかったのです。
なぜかというと、お医者様と違って歯科治療にはいろいろな「道具」が必要だからです。
しかし、時代は変わりました。
歯医者さんにある道具が、ミシンくらいの大きさの箱に全て入って、持ち運びできるようになりました。
お口の中の状態を良くすること=全身が健康になる
「むし歯や歯周病の治療、入れ歯を合わせても、別に口の中だけが良くなるだけでしょう?」
そうではないのです、全身が健康になるのです。
「どうして?」
こんな訳です。
お口の中の状態を良くすることのトリビア4つ
トリビアその1
おいしくご飯が食べられることで体力が上がり、免疫力も上がります。
→口から食べるご飯は、一番消化吸収が良い上に、唾液の分泌も活発になるので、お口の洗浄能力が上がります。(唾液にはお口をキレイにする働きがあります)
トリビアその2
噛める入れ歯が認知症予防&転倒防止になる
→噛むことは、脳への刺激になります。
また、寝たきりだった方が噛める入れ歯を使うようになったら、起き上がり、立ち上がれるようになったという報告もあります。
また、入れ歯が合わないと、噛み合わせのバランスが悪くなり、その事によって立った時の頭の位置が変わり、体のバランスが取れなくなり、転倒しやすくなるのです。
それくらい、噛み合わせは大事なのです。
トリビアその3
今よく言われている「誤嚥性肺炎」になるリスクが減ります(下記の図を参照ください)
→お口の中にむし歯や歯周病の菌がいると、それも一緒に飲み込まれます。
本来、飲み込まれたものは肺には入らないのですが、加齢により食道と気道とを分ける蓋の反射や筋肉も衰えます。
誤って肺に入ったものにバイ菌が含まれていると、それが悪さをして炎症を起こすのです。
それが誤嚥性肺炎です。
いまや、死因の3位になっています。
トリビアその4
のどの筋肉も「筋トレ」が必要です
→当たり前のようにしている「食べて飲み込むこと」は、さまざまな筋肉が連携し、神業のようなタイミングで飲み下しているのです。
足腰の筋肉が衰えるのと同じように、のど周りの筋肉も衰えます。
そのために起きてくるのが摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)です。
ノドの筋トレの専門トレーナーが当院には在籍しております。
このトリビア4つが、厚生労働省のホームページにもあります。
出典:厚生労働省「生活習慣病予防のための健康情報サイトe-ヘルスネット」訪問歯科診療より
当院が所属する医療法人社団「立靖会」は、訪問歯科のパイオニアです。
全国各地の当法人の歯科医院は、外来診療とともに訪問歯科を行っており、そのノウハウを蓄積・共有しております。
訪問歯科ってどんな治療ができるの?
↑これが「訪問歯科診療専用ポータブルユニット」です。
「ウチでできる治療なんて、たかが知れているのでは?」
今は便利でコンパクトな「訪問歯科診療専用ポータブルユニット」というものがあり、院内で受ける治療のほとんどがご自宅でできるのです。
出来る治療
- ・むし歯治療
- ・入れ歯の作成・調整
- ・抜歯
- ・歯周病治療
- ・歯石除去
- ・嚥下(えんげ:飲み下し)検査・訓練・指導
- ・お口のお手入れ(清掃など)
できないのは、インプラントなど外科的なものだけです。
もちろん、保険もききます。
訪問歯科では、誰が来るの?
歯科医師や歯科衛生士や歯科助手が伺います。
訪問歯科に関して学び研修を受けたものが伺います。
どうぞご安心くださいませ。